UltraSPARC命令レベルシミュレータUltraSim
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概要
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ソフトウェアのプログラムコードを最適化し速度向上を図るソフトウェアチューニングでは, 性能ボトルネックになっているプログラム部分の特定とその要因を抽出する必要がある。特に, ハードウェアによって実行遅延を軽減できないプログラム部分(命令流が滞ってしまう部分)の特定は, ソフトウェアチューニングの鍵となる。ところがUltraSPARCに代表されるスーパスカラプロセッサでは, 非順序命令実行完了機能や分岐予測機能などによって, キャッシュミスやパイプラインストールなどによる実行遅延を軽減してしまうためチューニングを施すべきプログラム部分の特定が以前にも増して困難になりつつある。我々はUltraSPARC上のソフトウェアのチューニング支援を目的とした命令レベルシミュレータUltraSimを作成した。本シミュレータはソフトウェア開発の支援のみならず, コンパイラの最適化手法の発見にも有用である。ここでは, UltraSimが提供する情報及びUltraSimを用いたソフトウェアチューニング例を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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