階層ストレージ方式検討に向けた商用Sambaワークロード分析と考察
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概要
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階層ストレージ制御の 2 方式である cache 方式と tiering 方式の使いかたを明確にする目的で,商用環境の Samba ワークロードを用いてストレージアクセスの空間的局所性とその継続時間に依存した特徴を分析した.その結果,全体の 1% の領域に 81% の負荷が発生し,その 71% が任意の offset に数分から 10 分程度以上発生し,別の offset に移動することが分かった.さらに, write 比が 88% に達することも分かった.この結果を用いた階層制御方法の検討を行い,例えば 10 分前後以上継続する負荷のみをリアルタイムに tiering し,残りの負荷は cache を用いるなど,負荷の継続時間に応じてリアルタイムに tiering と cache を使い分ける方法の有効性を示した.この方法はファイル共有サーバ一般に適用出来ると判断している.
- 2012-11-28
著者
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大江 和一
株式会社富士通研究所
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河場 基行
(株)富士通研究所コンピュータシステム研究部
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河場 基行
富士通研究所
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大江 和一
(株)富士通研究所
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本田 岳夫
(株)富士通ソフトウエアテクノロジーズ
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河場 基行
(株)富士通研究所
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