On-The-Fly - Automated Storage Tiering (OTF-AST)の提案
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概要
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ストレージシステムのコストパフォーマンスを向上する目的で,SSD と HDD を組み合わせた階層ストレージシステムが提案されており,一定期間にアクセス頻度の高いデータを SSD に置くことで高速化を図る仕組みである.しかし,ファイル共有ストレージへのアクセスパターンにおいては,記憶領域の狭い範囲に数分から数十分間 IO が集中し,時間と共に別の領域に移動する特徴があるため,長い期間の頻度でデータを移動する従来型の階層ストレージシステムが有効ではない.本論文では,短い時間で IO 集中が発生した領域をその都度捉えて SSD に移動する On-The-Fly - Automated Storage Tiering (OTF-AST) の提案を行う.提案手法では,分単位の統計情報を用い,性能向上効果が期待出来る領域を IO の集中度とその継続時間よりその都度 filtering することで SSD に IO を集中させることに成功した.今回,公開されているストレージアクセス履歴データである MSR Cambridge ワークロードを対象に評価を行い,SSD アクセス率が従来の階層ストレージシステム比で最大 45%向上し,user IO 平均レスポンスが最大 11%向上することを明らかにした.
- 2014-02-27
著者
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