手早く正確な図を描くことのできる描画システム
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概要
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計算機上での図形描画システムはすでに一般に広く普及しており、簡単な操作で紙の上の作業では困難であった正確な図形を手早く描くことが可能になっている。しかし、ただ単に独立した図形要素を適当に並べるだけでなく各種の幾何的位置関係を満たした図形を描こうとした場合には、通常複雑な操作を組み合わせて使用することが必要となる。たとえば、対称な図形を描く場合には複製、反転、移動、といった操作を組み合わせて使わなければならず、また斜線に垂直な線分を描く場合には複製、90度回転、といった操作が必要になる。これらの複雑な操作は、描画作業の効率を下げる原因であり、また適切な操作の組み合わせを見つけられないことによる不完全な図形描画の原因にもなり得る[2]。我々は、このような幾何制約充足に関わる編集操作からユーザを解放する「対話的整形」という描画手法を提案、プロトタイプシステムを実装している[1]。図1に、プロトタイプシステム上での描画例を示す。本手法により、この図のように左右対称や平行垂直、接続、平行線分間の距離の一致といった複雑な制約を満たす図形を、複製や反転・回転といった編集操作や特殊な描画モードを一切使用することなく描くことが可能となる。
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
-
松岡 聡
国立情報学研究所
-
松岡 聡
東京工業大学
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五十嵐 健夫
東京大学
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河内谷 幸子
東京大学理学系研究科
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五十嵐 健夫
東京大学情報工学専攻
-
河内谷 幸子
東京大学情報科学専攻
-
田中 英彦
東京大学情報工学専攻
-
五十嵐 健夫
東大
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五十嵐 健夫
東京大学:科学技術振興機構 さきがけ
-
五十嵐 健夫
東京大学大学工学部
-
五十嵐 健夫
東京大学情報学環
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