連想実験に基づく意味的距離を用いた情報検索
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概要
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インターネットの普及とともに、全世界の情報を即時に入手することが可能となってきた。一方で、情報が大量にあり過ぎて限定した分野において、本当に欲しい情報をなかなか手にいれることができない。また、キーワードを入力して検索を行なっても、不適切な情報が含まれているため、欲しい情報を入手するために適切なキーワードの設定がわからず、試行錯誤してしまうなど、便利な反面、無駄な時間を費やしてしまうのが現状である。これは、キーワード検索が単なるパターンマッチングによる検索で行なわれているため、情報の内容や意味を理解して検索しているわけではないことが一因である。そこで、本研究では効率的な情報検索のために、情報の内容や文脈に応じた適切なキーワードの選定を目的としている。具体的には、一つの単語を刺激語として、連想する語を記述する連想実験を実施し、連想語を刺激語に対する特徴語とした。その結果に基づいて刺激語で検索した記事に、特徴語が出現する統計を取り、特徴語によって記事ごとの意味的な距離を分析し、情報検索に有効な語について考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
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