柔軟な辞書検索の機能について
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概要
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キーワードのマッチングによる従来の辞書検索では、あくまで辞書に記述された情報のみを取り出すに過ぎなかったため、発展性や応用性に乏しかった。また、シソーラスなどを用いた電子化辞書の検索ではそのシステムの構築に必要なデータの作成や管理といった作業が人手によるものであるため大きなコストを要する。本システムKMA(Keyword in Multi Ambience)では談話理解の一貫として、意味解析に用いる概念辞書などのリソースによって国語辞典に知識を補い、柔軟な辞書検索を行う。これによって、独立した個々の単語の情報に構造を持たせ、対象語に関連するすべての語をひろうことが可能である。また、その軌跡を辿ることによって語と語の相互間の関係が明らかにになり、メタファーを含む構文にもロバストに対応できる。さらに、検索対象の単語があいまいな場合でも、属性や関連する語などから概念フィルタリングを用いて、そこから特定の語を挙げる。KMAのインターフェイスはX11上のGUIとして作成されているため、使用者は常にインタラクティブな動作で柔軟に検索を行うことが出来る。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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