柔軟な知識に基づく思考 : 連想実験による知識構造から思考過程のモデル化へ向けて
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概要
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従来の情報科学では、明示的で誤りのない理想的な知識を仮定し、そのうえで推論を行う過程としての思考のモデルが考えられてきた。しかし、実際の人間の知識や思考はそのように「固い」ものではなく、矛盾も許容するような知識を持ち柔軟な思考を行っていると考えられている。そこで本論文では、大規模な連想実験から得られる連想記憶に基づいて、概念の階層構造化と距離空間化、名詞と動詞の連想関係、属性、状況(環境)、などについて述べる。さらに、情動情報の自然言語処理や、概念辞書に基づく柔軟な思考向けて考察する。また、人間の思考過程・能力のモデル化という観点から、推論・学習の研究、エージェントなどによる環境との相互作用、言語と思考などについても述べる。
- 1998-02-23
著者
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