連想実験に基づく概念辞書の構築と検索
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概要
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柔軟な辞書検索の対象となる知識ベースや、文脈理解に必要になると思われる、概念辞書の内容、即ち上位下位概念や属性、その概念がどのような環境で用いられるかなどの知識を得るために連想実験を行なった。この連想実験は被験者に刺激として与える概念を4分割し、自然物/人工物/人間/情報・コンピュータそれぞれの領域から取り出した概念(単語)を用いて、「上位概念は?」「動作環境は?」などといった課題を提示し、連想的に思いついた概念を任意の数だけ挙げてもらうというものである。この実験結果から得られる概念の出現頻度、連想に要した時間などのパラメータを元に、概念辞書に記述する概念間のリンクに重み付けを行う。このようにして構築した概念辞書を用いて、概念構造から検索対象語の特定をはかる。また、複数の単語の入力から、それらの単語間の概念構造を検出する手法を考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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