知識と文脈によってテキスト解釈の暖昧性を解消する計算モデル
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概要
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自然言語の"情報の部分性"は,伝達の効率性(efficiency)を保証するものであると同時に,曖昧性(ambiguity)の原因でもある.効率性と暖昧性は表裏一体であり,これらは同音性や多義性などの言語現象としてテキスト表層に現われている.テキストの解釈過程には,その表層に明示された構文的な情報だけでなく,次にあげる情報が必要となる.a)知識:世界に関する知識b)文脈:先行文脈=テキストの先行部分の解釈結果経験文脈=解釈者のもつ過去の経験テキストの解釈結果は,文脈にただ追カロされるだけなく,文脈を(過去にさかのぼって)変化させる力をもっている.本稿では,文脈を構成する要素の意味内容を意味ネットワーク(つまり知識)上の活性パターンによって表現する方法を提案し,これに基づいたテキスト解釈過程-とくに暖昧性の解消過程-をモデル化する.本モデルでは,文脈の要素の意味内容や要素間の関係に暖昧性を内在させ,各要素を意味ネットワーク上でパターン的に相互作用1)させることによって,漸進的(incremental)2)な曖昧生の解消を実現している.
- 1991-02-25
著者
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