共通的計算機モデルに基づく機器制御用言語el(α)の開発

概要

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計算機言語は計算機と人のインタフェースである。最近の言語開発は、そのインタフェースを人に合わせる方向で行われてきた。従って、計算機とのギャップを埋めるコンパイラの負担が重くなり、計算機資源の利用や性能等に対する制約もあって、今もアセンブラを使っている分野がかなりある。機器制御専用計算機等がその例である。そこで、これまでの行き方とは逆に、実際の計算機に合わせることを重視し、それを人に受け入れ易い形式にすることを目的として、現行の計算機に共通の計算機モデルを設定し、それに基づく言語Essential Language el(α)[エルアルファ]とそのコンパイラを開発した。これは次の特長を持つ。(1)言語仕様が簡素で構文は2ページに図示できる。(2)実行性能の良いコンパイラを作れる。(3)コンパイラによる誤り検出が容易である。(4)プログラムの分担開発が容易である。(5)計算機資源を有効活用できるにもかかわらず、機種非依存性が高い。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-03-14