機械語の生成を核としたJavaコンパイラシステム
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概要
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現在のJava環境では, Just-in-Time(JIT)コンパイラにより実行時に, もしくはAhead-of-Time(AOT)コンパイラにより実行前に機械語を生成する手法が一般化してきている.そこで, AOTコンパイラの一形態として, 機械語の生成を核としたコンパイラシステムを提案する.JITコンパイラやAOTコンパイラにおいては, Java仮想マシンが本来持つ機能をどこまでコンパイラ側で実現し置き換えるかにより, 多くの状況が考えられる.本システムにおいては, オブジェクトのメモリ配置および遅延束縛によるメソッド呼び出しをコンパイラで実装しているので, 生成したコードはJava仮想マシンがなくても実行できる.また, 配列オブジェクトのアクセス高速化など, オブジェクトを直接扱うような最適化にも対応することができた.Java環境におけるコンパイラは多様であり, ソースコードを入力してJava仮想マシンの最適化されたバイトコードを得るもの, バイトコードを入力して機械語を得るもの, そしてソースコードから機械語を得るものが考えられる.本システムでは, 将来的にそれらを統合的に扱えるようなリターゲット型の中間語を設計している.現在実装中のアーキテクチャはMIPSおよびSPARCである.本発表では, コンパイラを実装する過程における問題点とその解決法, および最適化の手法を示す.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2001-11-15
著者
-
鈴木 貢
電気通信大学情報工学科
-
渡邊 坦
電気通信大学
-
古橋 亮慈
電気通信大学情報工学科
-
森下 美奈子
電気通信大学情報工学科
-
箭内 京子
電気通信大学情報工学科
-
五十嵐 圭
電気通信大学情報工学科
-
金山 邦明
電気通信大学情報工学科
-
鈴木 貢
電気通信大学
-
渡邊 坦
Coinsコンパイラ・インフラストラクチャ協会
-
渡辺 坦
(株)日立製作所システム開発研究所
-
渡邊 担
電気通信大学情報工学科
-
渡辺 坦
(株)日立製作所中央研究所
-
渡辺 坦
Coinsコンパイラ・インフラストラクチャ協会
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