RISC向けの高性能中間コードによるマルチプラットホーム実行環境の実現
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概要
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ネットワークの発展により, プログラムを非ソース形態により異機種間で配布, 共有する需要が高まっている.仮想マシンを定義して, それによってプログラムを配布するのが一つの解であるが, 従来はスタックマシンを用いるのが定例であった.Javaは上記の環境を実現しており, コード量が小さい代わりレジスタ情報を持たないため, 現在のアーキテクチャの一つの流れであるRISC方式には不向きで, マシンコードへの変換に時間がかかり, 実行効率が悪い.本論文では, レジスタ数に制限を設けない, コンパクトな抽象レジスタマシンCompactParmCode(Parallel Abstract Register Machine Code)をそのための中間言語として提案する.転送する中間コードのファイルには, 記号情報, 操作情報以外にレジスタ情報を含むため, マシンコードを生成する際, レジスタ最適化作業を大部分省略でき, 生成時間が短く優れたコードを生成できる.byte codeに比べて中間コードの情報量が多いが, ファイル全体を静的に走査し, 命令列の類似パターンを検出し, それを小サイズ命令へ変換することで縮小する.転送ファイルはソースプログラムと比べて2倍以内に収まり, 実行速度はソースプログラムから直接コンパイルしたものと同等の性能を得られることを確認した.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1999-08-15
著者
-
鈴木 貢
電気通信大学情報工学科
-
渡邊 坦
電気通信大学
-
黄 顔上
電気通信大学大学院情報工学専攻
-
鈴木 貢
電気通信大学
-
渡邊 坦
Coinsコンパイラ・インフラストラクチャ協会
-
渡辺 坦
(株)日立製作所システム開発研究所
-
渡邊 担
電気通信大学情報工学科
-
渡辺 坦
(株)日立製作所中央研究所
-
渡辺 坦
Coinsコンパイラ・インフラストラクチャ協会
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