連結生存区間に基づくレジスタ割付け方式の提案

概要

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レジスタ割付けは, 従来, ソースプログラムの変数やコンパイラの生成する一時変数にレジスタを割り付ける問題としてとらえられ, その方法としては, 任意の2つの変数に対して, その生存区間が重なり合うならば互いに異なるレジスタを割り当てるグラフ彩色法が著名である. レジスタは主として変数や部分式の値の入れ場所として使われ, コード最適化を行わない場合, レジスタの生存区間はきわめて短く, レジスタが32個以上あるような計算機では, レジスタ溢れほとんど発生しない. 本発表では, レジスタ溢れはコード最適化にともなって発生すると見て, レジスタ割付けを最適化と連動させ, 溢れコストを低く抑えながらレジスタの生存区間を延長させてゆくレジスタ割付け方式を提案する. 具体的には, 1つの同型部分式に1つの抽象レジスタを対応させる単一表現レジスタと, 大域的共通式削除にともなって成長する連結生存区間という概念を導入し, 各定義点ごとに抽象レジスタの別名を発生させ, 共通式削除にともなって別名レジスタを合体させながらレジスタ生存区間を連結してゆき, コスト計算に基づいてその生存区間を区切る形をとるレジスタ割付け方式を提案する. この連結生存区間ごとに実レジスタを割り当てることにより, 溢れコストを低く抑えることができる.
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-07-15

連結生存区間に基づくレジスタ割付け方式の提案

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