ボルツマンマシンによる論理型言語の推論実行

概要

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論理型言語は多くの分野で注目されている.論理型言語におけるプロラミングデは,その問題に内在する事実と関係に注目し,それを記述するだけでよく,問題を解くアルゴリズムを与える必要のない点が大きな特徴である.しかし,そのプログラムの推論実行は,通常,「反駁手続き」と呼ばれる繰り返し手続きによって実現されているため,膨大な処理時間がかかる.よって多くの場合,人間がある程度アルゴリズムを与え,効率化を図らなければならない.これゆえ,並列化により推論処理を高速するための研究が多数ある.しかしながら,これらのアプローチは,依然,「反駁手続き」を基盤としたもので,結果,そのシステムは複雑で柔軟性に欠けるものとなってしまう.そこで本報告では,論理型言語の推論実行を組合わせ最適化問題に帰着は,ボルツマンマシンの最適化機械としての能力を利用して処理するという,新しいアプローチの推論実行方法を提案する.またこれを実際に簡単な問題に対して適用し,その正当性を確認した.
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01