コンパイラを用いたパッチデータ作成方法
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概要
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現在、プログラムの生産性や保守性の向上を目的として高級言語が活用されている。開発時は、高級言語で作成したプログラムの修正はソースコードレベルで行ない、効率の良い開発を進めている。しかし、完成品として利用者に提供したプログラムのバグを修正する場合には、プログラムの走行環境が開発環境と異なり開発に用いた高級言語のコンパイラが無いという問題が生じることがある。それに比べ差分情報でロードモジュールを直接書換える方法(通常パッチと呼ばれている)は、ロードモジュールファイルをデータとして直接書換えるだけなので走行環境に置かれたプログラムの修正に適している。しかし、パッチデータの作成は高級言語で書かれたプログラムを対象としていないため、アセンブラレベルでのデバッグが必要となり保守効率を低下させている。本論文では、生産性とともに保守性の向上を目的として高級言語を用いてソースコードレベルで修正情報を記述し、コンパイラを用いてロードモジュールへのパッチデータを作成する方法について述べる。さらに、既存のコンパイラを使ったパッチデータ作成の実験結果について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-03-15
著者
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