実時間並行プロセス仕様記述の一考察
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概要
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実時間システムは複数のプロセスが独立に動きながら、互いに通信しあい、かつ、強い時間依存、事象依存の性格をもつシステムである。筆者らはそのようなシステムの要求仕様を記述するための手法について研究している。この目的には、システムの背景である環境(実世界)をモデル化でき、また、内部の動的なふるまいを記述できることが必要である。JacksonによるJSD法は実世界をTYPE_0のentityとそのactionでモデル化し、さらに、システム内部の機能プロセスまで、協調通信プロセスによって記述する方法である。JSD法は時間的制約が形式的でない、同期通信法を含んでいないなどの点で、実時間の仕様を記述するために十分ではない。本報告では、JSD法をもとにした新しい実時間並行プロセス仕様記述手法について、同期通信法と時間制約について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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