ストリーム通信に基づく耐故障性アーキテクチャにおけるハードウェア冗長の検討

概要

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現在の集積回路の製造技術では、回路規模に比例して、欠陥の割合が大きくなることが上げられる。フォールトトレラントシステムは故障回避機能をシステムに付加するためのハードウェア冗長により回路規模が増大しているため、故障回避機能の有無で回路の歩留まりも変化する。よって、冗長の違いによる回路の歩留まりを求め、シミュレーション結果に適用することにより、冗長の有効性を検討する必要がある。本論文では、ストリーム通信に基づく耐故障性アーキテクチャに故障回避能力を持たせるために付加したハードウェアの冗長を調べ、アーキテクチャの故障回避能力とハードウェア冗長を検討する。その際、我々が開発した耐故障生マルチプロセッサシステムSOFT(Stream Oriented Fault Tolerant architecture)の評価を行なう。SOFTアーキテクチャは、多数決を基に時間冗長を加味することで、三重化に比べより少ないゲート数で故障が回避でき、パイプライン処理によりハードウェア資源を有効に利用していることに特徴がある。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06