変換規則を外部に持つビジュアルプログラミングのためのトランスレーター

概要

論文の詳細を見る
図形によってプログラムの構造や振舞いを記述するビジュアルプログラミング(以下VP)では、通常、作成されたビジュアルプログラムがテキストプログラムへ変換された後、実行される。変換はトランスレーターにより、視覚化の方法を定めた表現規則と、プログラミング言語の文法に沿った変換規則に基づいて行う。従来のVPの問題点の1つは、表現規則の範囲でプログラミングをするため、対象となる問題領域が拡大するに従って表現規則が不十分となり、プログラミングが困難になる事である。よってVPが様々な問題に対処するために、問題に適した表現規則を適用することが望ましい。しかし、トランスレーターは内部に表現規則や変換規則に依存した機能が埋め込まれているため、汎用的に使うことができない。そこで表現規則と変換規則を外部に持つトランスレーターを提案する。このトランスレーターでは、まず図形の間の空間的な関係を調べる。これはすべてのビジュアルプログラムに対して共通して行われる。次に外部の表現規則の情報に基づいて中間的なモデルを生成する。最後に変換規則を適用しプログラムを生成する。トランスレーターはTclインタープリターに図形データを格納するデータベースと、それを操作する機能を追加して実現されているため、規則は簡単なTclの命令と拡張命令によって記述する。よって規則の変更が容易に行える。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06

変換規則を外部に持つビジュアルプログラミングのためのトランスレーター

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク