シートによるNET/Cビジュアルプログラミングの汎用化

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現在、計算機のほとんどの操作がGUIを利用した環境によって行われている。これは対象物の可視化と、その直接操作が多くの人に理解されやすい方法であり、また高速、高解像度のグラフィックス表示の技術の進歩によって、実用的なシステムが開発されたためである。更に近年では、この様な手法を取り入れたプログラミングについて研究が行われ、様々なビジュアルプログラミング(以下VP)が提案されている。我々は並行プログラミング言語NET/CのVP環境を開発中である。NET/Cはアクターモデルに基づいた並行プログラミング言語である。VP環境ではNET/Cプログラムの計算モデルを図形によって表し、またビジュアルなデバッグ環境を提供している。しかし本システムでは、NET/Cのモデル以外のプログラムを表現する手段がないこと、また図形で表現するよりテキストのプログラムの方が簡潔に記述できる場合もあるが、その方法がない、という問題点がある。そこでフローチャートやテキストのプログラムなど、今まで扱うことのできなかった他の図形表現法を扱えるようにVP環境を拡張する。本稿では、NET/Cのビジュアルプログラムを拡張するための図形要素シートと、シートを定義するためのフレームについて述べる。シートの機能を拡張し、NET/C以外の言語に対応することで、VP環境をより汎用的なシステムにすることが可能である。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-09-20

シートによるNET/Cビジュアルプログラミングの汎用化

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