ビジュアルデバッガにおけるデータ構造の表現法
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概要
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近年益々高度化されるハードウェア技術に対して、その性能を十分に引き出すための並行処理への必要性が高まっている。しかし、並行プログラムの開発は逐次プログラムに比べて困難であり、特にデバッギングにおいてはその作業を円滑に行えるような環境が必要とされる。我々のプロジェクトでは並行プログラミング言語NET/Cの開発を行うと共に、その生産性を高めるためのプログラミング環境の開発も進めている。この研究の一環としてエディタとデバッガを統合した視覚的・対話的システムを開発した。並行プログラムのデバッグ作業においてプログラムの動作理解を円滑に行うためにはデータおよびその構造の変化を迅速に把握することが重要となり、その手段として情報の視覚化が要求される。しかし、データ構造の視覚化は要素数の増加や構造の複雑化によって表示領域や描画速度の面で無理が生じてくる。本稿では、並行プログラミング言語NET/Cの視覚的プログラミングシステムの一つとして定義されているビデオ形式のビジュアルデバッガに適合し、なおかつ大規模で複雑なデータ構造に対してもマルチプルビューやスケーリング機能により柔軟に対応できるような表現法を紹介する。
- 1996-09-04
著者
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