Z言語で記述された仕様の解釈支援に関する研究

概要

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仕様に形式記述言語を利用することにより、要求定義の不明確さを取り除けるだけでなく、仕様からのプロトタイピングや自動プログラミング、そして仕様の検証などの計算機による支援が容易となる。しかし人間の立場からは、記述された形式言語に精通していない人がその仕様を基にプログラムを作成する場合や、仕様に基づき保守を行う場合などは、言語の習得に時間がかかり、仕様の解釈も困難であるという問題が生じる。そこで我々は、形式的仕様記述言語として広く普及されているZを取り上げ、Zを利用する際の様々な支援ツールの開発を試みている。その一つとして、Z仕様の解釈支援ツールがあげられる。具体的には、Zで記述された形式的仕様を解釈し、人間にわかりやすい自然言語などで文書化することで、人間の理解を支援することを目的とする。また、本システムをプログラムからZを用いた形式的仕様へのリバースエンジニアリング・ツールの延長として応用することにより、ソフトウェア保守の支援も目指している。本システムでは、より抽象度の高い解釈を行なうために、Z言語の文法知識だけでなく、ドメインに関する知識を利用する。本稿では、これらの知識とZ仕様の文書化の方法について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06

Z言語で記述された仕様の解釈支援に関する研究

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