分散オブジェクトに対するプロセス粒度の動的な変更について
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概要
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オブジェクト指向アプリケーションでは、ソフトウェアを独立したオブジェクトの集まりとして扱い、これらオブジェクト間のメッセージ送受信によりシステム全体が動作する。オブジェクトの並列動作によるパフォーマンス向上や、オブジェクトのマイグレーションによる耐故障性の高いシステムの構築が可能である。アプリケーションが実際にマシン上で動作するときには、実行主体であるプロセスとオブジェクトとを対応させる。本稿では、このときの1つのプロセスに対応するオブジェクトの数を、そのプロセスのプロセス粒度と呼ぶ。オブジェクト指向アプリケーションにおいても、プロセス粒度は設計時に決定される。これには次のような問題がある。個々のオブジェクトが別々のプロセスに対応するように設計すると、オブジェクト数が増大した場合に、通信、主記憶などの使用資源の増加が起こる。逆に、一つのプロセスで多くのオブジェクトを集中的に管理するように設計すると、プロセス間の通信が少なく実現が容易であるが、大規模なアプリケーションを管理する際に性能、安全性が低下する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
-
藤崎 智宏
NTT情報流通プラットフォーム研究所
-
藤崎 智宏
Nttソフトウェア研究所
-
荒野 高志
NTTソフトウェア研究所
-
篠原 正紀
NTTソフトウェア研究所
-
荒野 高志
日本電信電話株式会社マルチメディア実験推進室
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