接続標定法による航空画像のディジタルモザイク

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大気圈内における航空機リモートセンシングによって得られる航空画像は衛星画像に比べてよりミクロなパターンを持ち、性質もきわめて地図に近いので、地表の質的情報を多量に含む地図の代用として用いることができるといった特徴を持つものの、広域観測を特徴とするリモートセンシングデータといえ一度に観測できる範囲には限度がある。そこで、多数の航空画像を接続して単画像化する手法が有効となる。この手法の一つにモザイクという航空写真の貼合わせ手法がある。モザイクは広地域の外観を得るのに便利であるため写真測量や地図作成分野では古くから利用されており、特にコース間の接続状態や撮影範囲の検証などに使われて来た。しかし、現在のコンピュータの発展により、従来のアナログ的手法で問題だった航空画像の性質による精度低下や濃度ムラ、接合部の不自然さなどといった点で改善を図った、より高精度なモザイク手法が要求されてきている。そこで、本研究では従来の作業にディジタル画像処理手法を適用することで、接合精度や色調バランスの向上を図ることを目的とし、オーバーラップ領域を持つ航空画像に関して幾何学補正・色調補正を施し、接続標定法によるディジタルモザイクを行うことにする。
1996-03-06

接続標定法による航空画像のディジタルモザイク

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