スギのミニチュア採種園における種子の生産性
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概要
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新潟県林業試験場構内苗畑で, 1982年と1983年に, 3年生(25クローン)と2年生(49クローン)のスギ精英樹さし木苗を, 75cmと50cmの間隔で方形植栽した試験区を設定し, ジベレリン(GA_3)による着花促進を行って種子の生産性を検討した。単位面積あたりの種子の生産量は非常に多く, 3年生さし木苗の試験区で1.52kg/14.1m^2(1,082kg/ha), 2年生さし木苗の試験区で0.90kg/12.3m^2(732kg/ha)であった。また, 生産された種子の充実率も高く, 豊作年の1983年に41%, 並作年の1984年に46%であった。この結果から, 幼齢のさし木苗を用いたスギのミニチュア採種園は, 実用的な種子生産のために利用することができると考えられた。とくに, ミニチュア採種園では選抜後短期間内(4年以内)に自然交配家系群を作り出すことができること, またクローン構成の変更あるいは各種の管理手段の導入が容易であることなど多くの利点をもつが, 比較的短期間で採種木の更新を行う必要があると考えられる。
- 日本森林学会の論文
- 1986-07-25
著者
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