マツの種子の発芽にともなう貯蔵蛋白質の分解
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概要
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種子の発芽にともなつて, 胚乳中のアルカリ可溶蛋白質(glutelin)は急速に分解し, 塩可溶蛋白質(albumin, globulin)は徐々に分解することを知つた。この胚乳での蛋白質の分解にともなつて, 幼植物中に非蛋白態窒素が集積することを明らかにしたものであるが, 胚乳中の蛋白質の分解によつてできた非蛋白態窒素の一部は, そのまま胚乳中に残存することを認めた。幼植物体中で蛋白質の再合成されるのを認めたが, おもにアルカリ可溶蛋白質(glutelin)であつた。本実験の場合には, 再合成された蛋白質はわずかであつたが, 蛋白質の再合成が発芽のさいの外的条件(光, 温度)によつて影響されるものであることがわかつた。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1961-07-25
著者
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