ヒノキ球果の光合成と呼吸

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概要

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1987年7月に4年生ヒノキ苗の球果の光合成および呼吸を測定した。光-光合成曲線は双曲線で近似され, 400〜500μEm^<-2>s^<-1>付近飽和した。暗呼吸速度は温度の増加に伴い指数関数的に増加し, 温度係数Q_<10>は1.8〜1.9と推定された。700μEm^<-2>s^<-1>下での純光合成速度の最適温度は25℃と近似され, 実験期間中における野外の日平均気温と一致した。一方, 総光合成速度は温度とともに単調に増加した。総光合成/暗呼吸比は最適温度25℃で100%と推定された。総光合成/暗呼吸比の最大値の95%を示す温度範囲は20〜30℃となり, この温度範囲は野外の気温の日平均範囲と一致した。球果の日総光合成量は日暗呼吸量の55〜57%を占めた。結果により幹直径の生長は抑制される傾向にあった。
一般社団法人日本森林学会の論文
1988-05-01

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