森林経営のための連続調査法としての4地上調査法の比較
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概要
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森林経営のために行う継続的な森林調査法を想定したとき,実際に行う地上調査の精度の比較を行った。比較した四つの方法はポイントサンプリング(PS),ラインサンプリング(LP),円形プロット法(CP)と二重円プロット法(CCP)である。利用した資料は鹿児島県白鹿岳国有林の43年生のスギ人工林のものである。PSとLS法では断面積定数2を,LS法ではライン長を11mで,ライン両側の測定を行った。CP法では半径7m(0.015ha)で,CCP法では半径は6m(0.011ha)と11m(0.038ha)であった。系統的に抽出したプロットの数は30個で,一つの方法を10回繰り返した。その結果,ha当り立木本数と平均直径の推定ではCP法が,そしてha当り断面積と同材積ではPS法がサンプリング誤差が最小値を示した。ただし,4方法におけるサンプリング誤差の差は小さく,これだけでは最適な方法を決める基準にはならない。
- 1995-11-01
著者
-
吉田 茂二郎
九州大学大学院農学研究院
-
ナカジマ ネルソン
鹿児島大学大学院連合農学研究科
-
今永 正明
静岡大学農学部
-
今永 正明
Department Of Forest Resources Science Faculty Of Agric. Shizuoka Univ.
-
吉田 茂二郎
鹿児島大学農学部
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