2.屋久島の森林施業に関する研究 : I.スギ人工材の生育立地解析

概要

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屋久島の2地域に関してスギ人工林の成育立地条件を多変量解析の手法を用いて解析した。宮之浦地域では人工林40プロット(直径200mの円形プロット), 天然林52プロットを検討の対象とした。この地域はこの島の北部宮之浦川の流域に位置する。一方ヤクスギランド地域では人工林51プロット, 天然林53プロットを検討の対象とした。この地域は本島の中央南部に位置する。サンプルプロットに関していくつかの地形要因を地形図上で測定し, 主成分分析と判別分析によって解析した。結果は以下に示すとおりである。1.宮之浦地域では第1主成分の負の領域に人工林が多くみられる。(Fig-2)2.この地域で得られた判別式によって, 天然林の4プロットが人工林, 人工林の5プロットが天然林と判別される。(Fig-1)3.ヤクスギランド地域では第2主成分の正の領域に人工林が多くみられる。(Fig.3)4.この地域で得られた判別式によって, 天然林の16プロットが人工林, 人工林の18プロットが天然林と判別される。
1985-03-25