森林公園の来訪者数予測法

概要

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森林公園を計画する場合に重要となる来訪者の概数を予測するためのモデルを提案する。このモデルにおいて利用者が森林公園を選択する前提条件は、公園内に利用者が好む森林が存在し、この中で希望する森林レクリエーションを実行でき、居住地から容易に移動できるという3項目である。その具体的内容を以下に示す。公園内の森林とそこで実行できるレクリエーションを個々の公園の固有の魅力度とする。その魅力度は、居住地から公園までの移動難易度(距離、時間など)により変動するファジィ数とする。ファジィ数理計画法により、1カ所の居住地から対象とする全公園への1人当りの平均移動難易度を最小にする魅力度を求める。これをその居住地における各公園の魅力度として、この値に比例した人数が、年間のその居住地から各公園へ来訪すると仮定する。このモデルを1984年の千葉県の6カ所の森林公園に適用して、最適メンバーシップ関数を求め、これを用いて、1990年に新設された公園を含む7公園の来訪者数を計算した。その結果、実測値に近い推定値を得ることができた。
日本森林学会の論文
1994-05-01