作業道の縦断勾配設計法および地形図による土工量推定法
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概要
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制約条件つきの最小二乗法を使い, 作業道の縦断勾配の設計法について検討した。制約条件は, (1)捨土量と起点・終点の計画高を任意の値にする, (2)任意区間で縦断勾配を一定にするか指定する, である。この条件下で土工量と縦断勾配の屈曲を最小にする縦断線形を次の順に求めた。まず, 制約条件(2)を除去した評価関数で勾配変化点を定め, さらに全条件を含む評価関数で縦断線形を求める。土工量は土工量と縦断勾配の関係を表わす重みに関する単調増加関数で, この値を変えて評価関数を試算し, 目的の土工量になる縦断線形を求めることができる。実際の林道とこの方法による計算値とを土工量を同一にして比較した結果, 両者はおおむね一致した。つぎに, 地形図による予定路線の選定段階で, 土工量の概数を推定する方法について検討した。その結果, 隣接する測点の地盤高の分散を測定するだけで, 土工量の概数を推定できることを明らかにした。したがって, この方法を用いれば, 数本の比較路線のなかから, 最適なものを簡単に選定することが可能となる。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1985-06-25
著者
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