仮想空間のための前庭感覚表現手法
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概要
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前庭感覚に対する情報提示を可能とする仮想空間の試作について述べる.前庭感覚は頭部の動きの速度および加速度の大きさを受容する感覚であり,これに対する情報提示は,モーションベッドを利用して人間の体に運動を与えることで実現される.前庭感覚は乗物を利用した移動などにおける運動の感覚の表現に不可欠であるが,モーションベッドのテーブルのストロークは乗物の運動範囲に比べて小さいため,乗物の運動モデルより求まる並進加速度をそのまま表現することができない.本研究では,モーションベッドを利用して,ウォッシュアウト,ウォッシュバックなどの手法により並進加速度を近似的に表現するアルゴリズムの試作について論じる.また,これによる加速度と視覚情報とを統合的に提示する枠組みの実現について論じる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-07-08
著者
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