並列/分散ソフトウェア開発支援環境の構築

概要

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細粒度並列処理マルチプロセッサMSBMと汎用マルチプロセッサMDBM/FMMを制作して, 細粒度静的コードスケジューリングアルゴリズムや動的スケジューラの開発などの細粒度並列処理の研究にスタンドアローンで使用してきた. 研究環境を向上させるためだけでなく, 並列処理と分散処理の効率のよい融合方法を研究するために, MSBMとMDBM/FMMをLANに接続して, Linux上でのクアイアント/サーバモデルを採用した. マルチプロセッサで並列実行されるアプリケーションプログラムに対してコントラクタという概念を導入して抽象化することによってハードウェア構成と分離した. そして複数のコントラクタを一つのマルチプロセッサで並列実行可能とした. コントラクタは動作環境ヘッダ, コーディネータ, マネージャおよびワーカで構成される. コーディネータはサーバとアプリケーションプログラムとのインタフェース, マネージャはアプリケーションプログラムのなかの親プロセスであり, ワーカは子プロセスとしての計算主体である. マネージャおよびワーカは要素プロセッサをまたがって並列実行される. 動作環境ヘッダはコントラクタの効率的な要素プロセッサへの割当てに使用する. 特に実行ノードリストによりコントラクタのほかのノードコンピュータへの遠隔手続き呼び出しの自動転送を可能にした. 簡単な例で基礎実験を行った. 実験結果からこの方式の有効性が確認された.
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-08-27

並列/分散ソフトウェア開発支援環境の構築

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