動的バリア同期管理機構をもった並列計算機MDBM/FMM
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概要
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汎用並列計算機において, 同期と通信にかかるオーバーヘッドを減らすことは細粒度および粗粒度並列性を持つ様々なプログラムを効率良く実行する上で重要である. よって, 動的バリア同期管理機構, 再構成可能共有メモリ, NEWS転送を評価するためのテストベッドとして並列計算機MDBM (Multiple Dynamic Barrier Management MIMD) /FMM (Flexible Mesh-network Multi-microprocessors) を開発した. MDBM/FMMはHC (Host Computer), NIIU (New Integrated Interface Unit), 及び32-64台のPUから構成される. 動的バリア同期管理機構はプログラムの実行時に各プロセッサ間で同期をとるためのバリアグループを設定する. 再構成可能共有メモリは共有メモリ構成から局所メモリ構成まで段階的に構成できる. NEWS転送はILLIAC網を用いたDMA転送である. バリアグループの変更頻度を検討した結果, 変更にかかるコストとプロセッサ利用率の間でトレードオフをとりプロセスもしくはモジュールレベルでバリアグループを変更する場合に有効性が確認された. ラプラス方程式によりディリクレ問題を解く問題でNEWS転送の効果を測定した. 16PU使用時の速度向上比は14.4倍となった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-08-27
著者
-
岩根 雅彦
九州工業大学工学部
-
岩根 雅彦
九州工業大学大学院工学研究院
-
加藤 亮
九州工業大学工学部
-
松田 孝史
九州工業大学工学部
-
立川 尚久
九州工業大学工学都電気工学科
-
大串 弘一郎
九州工業大学工学都電気工学科
-
松田 孝史
九州工業大学工学部電気工学科
-
立川 尚久
九州工業大学工学部電気工学研究科
-
岩根 雅彦
九州工業大学大学院工学研究系
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