オブジェクト指向データベースの半自動可視化環境(<特集>:ビジュアルデータベース)

概要

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本論文では, オブジェクト指向データベースの検索結果に対して, さまざまな可視化を対話的に適用するためのシステムを提案する.既存の凡用的な可視化システムでは, 元のデータから可視化結果の図形への変換方法をすべてユーザが設定する必要があった.そのため, 自由度の高い可視化が行える反面, さまざまな可視化方法を試行錯誤的に適用することが難しく, また, 有効な可視化を行うためには, 既存の可視化技法に関する十分な予備知識を持っていることが要求されていた.本論文で提案するシステムでは, 可視化技法に関する予備知識の少ないユーザであっても, 容易にさまざまな可視化を行えることを目標としている.本システムのユーザは, 可視化の方法を具体的に指定する必要はなく, ユーザの入力した抽象的な可視化目的をもとに, 適切な可視化方法をシステムが決定する.ユーザは, 可視化目的を逐次的に追加することで, 対話的な可視化・分析作業を行うことができる.このような半自動可視化環境を実現するため, 我々は, 主に2つの手法を開発した.まず, 既存の可視化技法を構成している基本的な表現要素を抽出し, その基本表現を組み合わせることでさまざまな可視化を実現する手法を開発した.また, ユーザから与えられた可視化目的に応じて, 適切な表現の組合せを決定するための手法を開発した.本論文では, 我々の開発したこれらの手法について述べ, 本手法による可視化の具体例を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
2001-01-15

オブジェクト指向データベースの半自動可視化環境(<特集>:ビジュアルデータベース)

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