オブジェクト指向データベースシステム「出世魚」におけるビデオ・音声の同期機構

概要

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画像, 音声, ビデオなどのマルチメディアデータは, 同期や実時間配送を行う必要がある。これらのマルチメディアデータは, ファイルまたはファイルの集まりとして扱われることが多く, それらの同期, 実時間配送には工夫が必要となる。 ATMやギガビットイーサネットなどの高速ネットワークにより, マルチメディアデータの転送要求にも応えられるようになってきた。ビデオなどのマルチメディアデータの同期では, プロセスの同期のような意味と異なり, 処理中に常に時刻との同期が必要である。例えば, ビデオの同期では, 音声と映像を一致させる同期が必要である。これは, データの格納法とも密接な関係がある。音声とビデオを別々のストリームとして格納する場合と1つのストリームにまとめて格納する場合が考えられる。前者は, 編集を行う場合には有利だが同期をとるのは難しい。逆に後者は, 編集済みのビデオに対応し, あらかじめ同期すべき単位で格納することによりで同期を実現しやすい。本稿では, オブジェクト指向データベース上でのマルチメディアデータの扱いについて述べる。我々の方法は, メモリ中にマップされたファイルイメージをオブジェクトとして扱い, メディア固有のさまざまなメソッドを提供するメディアクラスによって扱う方法である。これにより規格化されたファイルフォーマットのデータに対するアクセスが容易になる。また, ビデオのデータ格納法としてMPEGシステムの規格を選択した理由を示し, またその構成法を説明する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24

オブジェクト指向データベースシステム「出世魚」におけるビデオ・音声の同期機構

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