中国雲南省における交配稔性を有するイネいもち病菌の分布
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概要
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中国雲南省14地区より分離したイネいもち病菌308菌株について交配型を判定した。常法により交配型検定標準シコクビエいもち病菌と交配した結果, 供試菌の3%が交配型Mat1-1, 23%が交配型Mat1-2, 残りはいずれの交配型標準菌とも子のう殻を形成しなかった。完全世代形成率は地区により異なり, 形成率90%の臨滄から0%の麗江, 大理, 紅河地区まで幅があった。両交配型菌は, 曲靖および西双版納の2地区に分布した。分離菌の大半は日本のレース判別品種で分別可能であり, 稔性のある菌株は16レースに分かれた。交配型が明らかになったイネ菌株を相互に交配したところ, 西双版納からの菌株は相互交配により子のう胞子を形成した。西双版納の陸稲分離菌株CHNOS37-1-1は, 他の地区からの菌株との交配により発芽力のある子のう胞子を形成した。交配能力をもつ菌株は雲南省南西部に多く, イネ系統の多様性に富む地帯との一致が注目される。
- 日本植物病理学会の論文
- 1997-08-25
著者
-
加藤 肇
神戸大学農学部
-
林 長生
農業研究センター
-
岩野 正敬
中央農研北陸
-
岩野 正敬
九州農業試験場
-
李 家瑞
雲南省農業科学院
-
内藤 秀樹
秋田県大生資
-
李 成雲
中国雲南農科院
-
内藤 秀樹
農業研究センター
-
李 成雲
中国雲南省農業科学院
-
李 家瑞
中国雲南省農業科学院
-
吉野 嶺一
ゼネカ株式会社
-
吉野 嶺一
シンジェンタ ジャパン中央研究所
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