アセンブリ言語上でのプログラム特化
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概要
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本稿では,RISC型アセンブリ言語上でのプログラム特化技法を定式化する.アセンブリ言語上でのプログラム特化には,いくつかの問題がある.1つ目は,データフローの複雑さの問題である.一般に,アセンブリプログラムは,コンパイラのレジスタ割付けによって,ソースプログラムよりも複雑なデータフローを持つ.この問題を解決するためには,精度の高い束縛時解析を行わなくてはならない。そこで本稿では,最も精度の高い束縛時解析である,program-point sensitiveな束縛時解析を採用した.2つ目は,非構造的な制御フローの処理についての問題である.既存のC言語上での特化器は,非構造的な制御フローを直接処理することができなかった.そのため,特化の前に,非構造的な制御フローを取り除くプログラム変換を行う必要があった.本稿では,制御フロー解析を行うことによって,非構造的な制御フローを直接,処理することを可能にした.我々の知る限り,アセンブリ言語上でのプログラム特化に関する研究は,これまで知られていない.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-06-15
著者
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