フリーソフトウェアの開発と保守作業に関する考察 : コンパイラ生成系Rieを例として

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概要

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ネットワーク文化の発達に伴い、一般的な計算磯ユーザーに使用されるようなソフトウェアだけではなく、専門分野に特化したようなソフトウェアも無償で公開されることが多くなっている。しかし、ソフトウェアを継続して公開するためにはさまざまな保守作業が必要であり、もともと研究室内での研究や専門分野での使用を意図したソフトウェアにおいては、このような保守作業が大きな負担となる場合もある。本研究室では、以前からECLR属性文法に基づくコンパイラ生成系Rieを公開しており、Rieの保守に要した作業量に関する記録も残っている。本論文の目的のひとつは、Rieを例として、フリーソフトウェアを公開する場合の工数に関する経験的な数値や問題点を紹介し、他のソフトウェアを公開する際の参考となる工数の目安を与えることである。さらに、専門的なソフトウェアを公開した場合の反応についての実例も報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

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