メモリ管理の性能評価基盤

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メモリ管理機能の性能を比較するためには, 共通の基盤が必要である.この基盤には, さまざまなアルゴリズムが記述できること, 共通のハードウェアや言語処理系のうえでの評価ができること, 同一のベンチマークを利用できること, 効率的な実装がなされた処理系での性能を評価できることが求められる.本研究は, これらの要件を満たす共通基盤を提供することを目的とする.このために, メモリ管理のアルゴリズムを自由に変更できる処理系を実装する.本処理系は, メモリ管理機能をモジュール化し, 実装のために必要なAPIを提供する.プログラマは, 処理系の提供するAPIを利用して, さまざまなアルゴリズムを同一の処理系の上に記述でき, 同一のベンチマークを用いた性能評価が可能になる, さらに, 処理系をポータブルに実現することで, さまざまなハードウェアでの性能評価を行うことが容易になる.このようにメモリ管理機能をモジュール化すると, 処理系のチューニングが妨げられ, 性能が低下すると考えられる.本研究で行った予備的な調査では, 処理系の提供するAPIを用いたメモリ管理機能の記述から処理系自身を特化する方法によって, この間題を解決できることが示唆されている.
2001-02-15

メモリ管理の性能評価基盤

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