LUCASを使用した回路シミュレータの性能評価(<特集>電子システムの設計技術と設計自動化)

概要

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我々は, PC環境での拡張ノイマン型ハードウエア・ソフトウエア協調コンピューティングシステムによる回路シミュレーション環境を提案し, 行列計算専用ハードウエア・アクセラレータを搭載した回路シミュレータを開発している.本論文では, Berkeley SPICE2G.6を逆アセンブルすることにより得られた演算クロックカウントと, タイミングシミュレーションから得られるハードウエアでの演算クロックカウントの比較を行う.本アクセラレータの使用により, 稠密行列の求解処理については1回あたり, 従来のソフトウエア処理比で最大およそ20倍の高速化が達成できる.また, 提案環境を実現する, 従来PC上ではプロセッサの制限により通常使用できなかった, コード生成法の新アルゴリズムについても報告する.提案手法により, ベンチマーク回路の疎行列求解処理を評価すると, SPICE2G.6のコード生成法と比べ, 1回の求解あたりおおよそ1.3倍の高速化が可能である.
一般社団法人情報処理学会の論文
2000-04-15