描画属性処理機構を強化した高速グラフィックス・プロセッサ

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パーソナルコンピュータやワークステーションなどに代表されるマイクロプロセッサ応用システムでは,グラフィックス表示機能が必須になっている.グラフィックス処理では,画面のドットに対応する大量の情報を処理する高速の処理能力が要求されるため,専用プロセッサが注目されている.本稿では,文字,図形,画像を統合処理し,標準化を意識した新しいグラフィックス・プロセッサについて述べており,特に,そのハードウェア構造と描画属性処理機構を強化したグラフィックス・アーキテクチャについて報告している.グラフィックス・システムに要求される機能,性能を分析した上で,グラフィックス・プロセッサのハードウェア構造とグラフィックス・アーキテクチャについて検討した.システムバスとフレームバッファバスを接続制御し,システム規模や使用CPUに対応した柔軟なシステム構成を可能にするバスインタフェース機構と,画像データを高速に演算する並列処理方式と2つのマイクロプログラムによる制御方式から成る高速化アーキテクチャを開発した.また,標準グラフィックス.インタフェースを指向し,描画処理機能に加えて強力な描画属性処理機構を持たせた.これらにより,直線では25〜200ns/画素,コピー処理では75n/画素の高速描画性能を達成した.文字処理の例では,漢字1000文字から成る1画面を75msで処理でき,応用システムの要求性能を満足できる結果を得た.
社団法人情報処理学会の論文
1991-01-15

描画属性処理機構を強化した高速グラフィックス・プロセッサ

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