アーキテクチャ・プログラマビリティを備えたマイクロプロセサの設計手法
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概要
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本論文では,多様化するマイクロプロセサ応用に対して,1つのプロセサ構造をそれぞれの応用に向いたアーキテクチャに変貌可能なプログラマピリティを備えたマイクロプロセサの設計手法に関して述べている.これを実現するため,マイクロプロセサごとの命令構成やレジスタ構成を半導体チップ内に設けたテーブル上で定義する方式を提案する.まず,命令語に対してその形式やコードの制約から解放するため,解読すべき命令語のパターンと,これに対応するマイクロプログラムの先頭のマイクロ命令をペアとした命令解読定義テーブルを用いる.このテーブルとマイクロプログラム・メモリは物理的に隔離されるため,これが原因で性能低下およびサイズ増大を招く.ここではそれらを一体化したマイクロプログラム・メモリの構造も併せて提案する.次に,自由なレジスタ構成が設定できるように,十分な数のレジスタ群を高密度RAMに収納できる構造を基本とする手法を提案する.レジスタ構成をアーキテクチャに合わせてRAM上にプログラムできるように,RAMのアドレスデコーダにレジスタ指定を定義するレジスタ構成定義テーブルを一体化させる方法を採る以上の手法により設計したマイクロプロセサ中の2つのテーブル内データを,実現すべきマイクロプロセサの命令およびレジスタ構成に合わせて記述することにより,目的のマイクロプロセサを構築できる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1988-09-15
著者
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前島 英雄
(株)日立製作所日立研究所第8部
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前島 英雄
(株)日立製作所半導体事業本部
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前島 英雄
(株)日立製作所
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赤尾 泰
(株)日立製作所武蔵工場マイコン設計部
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木田 博之
(株)日立製作所日立研究所第8部
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馬場 志朗
(株)日立製作所武蔵工場マイコン設計部
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中田 邦彦
(株)日立製作所武蔵工場マイコン設計部
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