入出力の仮想化と並列処理によるバッチ処理の高速化機能: PREST

概要

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オンライントランザクション処理(OLTP)では,取り扱ったデータの集計やデータベースの更新等を行うバッチ処理が周期的に発生する.バッチ処理は,OLTP終了後や低負荷時に実行されるが,OLTPの高負荷状態が長くなるにつれ,バッチ処理の性能を向上させる必要が生じている.OLTPに付随して実行されるバッチ処理のネックとして,実行中に生成させるデータをジョブ間で受け渡すための入出力があげられる.そこで,こうした入出力処理の高速化を図るバッチ処理高速化方式PRESTを提案する.PRESTは,バッチジョブ特有のジョブ間のデータ受渡し用の入出力処理を主記憶上でシミュレートすると共に,データの一部が生成された時点で受渡しジョブを実行可能とすることでバッチ処理時間を短縮する機能である.また,PRESTは,従来プログラムは変更せずに適用することが可能であり,さらに適用対象選定のための支援機能を用意した点に特長がある.PRESTを適用評価した結果,入出力処理に要するCPUステップ数を約1/6に,また,バッチ処理時間を約1/2に短縮した.
1994-05-15