再帰的空間分割法と部分空間分類 : 曲線で囲まれた領域の内外判定への応用
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概要
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近年,CAD/CAMや図形処理の分野などで部分的に与えられた境界を組み合わせて領域を構成する方法が提案されているが,この場合,領域の内外判定,集合演算などの計算が複雑になる.そのような問題を解決するための一つのアプローチとして,再帰的空間分割法の利用が試みられているが,空間分割にはさまざまな可能性があり,どのような分割がどのような処理に有効かということは明らかになっていない.このような背景のもとに,部分的に与えられた境界から領域を構成する場合の再帰的空間分割法の利用について,本研究では2次元の場合について考察を行った.ここでは,曲線と曲線を境界とする領域を扱う場合に必要なノードの分類を行い,その分類に基づいて領域の内外判定を行うアルゴリズムを考察し,その分類による状況の単純化の有効性を示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-05-15
著者
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山口 和紀
東京大学教養学部情報・図形教室
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山口 和紀
東京大学教養学部情報・図形科学教室
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森本 経宇
筑波大学大学院博士課程工学研究科
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森本 経宇
筑波大学大学院博士課程工学研究科:(現)シャープ株式会社
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