(81)Bacillus subtilis IK-1080のダクト散布による雨よけ栽培トマトの灰色かび病の生物防除
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概要
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雨よけ栽培をしているトマトハウス(間口5.4m×長さ30m×高さ4m)の天井中央に直径20cm,長さ25mのダクトを張った.このダクトの左右に1m間隔に交互に直径5cmの吐出口を開け,B.subtilis IK-1080(以下BSI)の粉を10a当たり25g,30分間ダクト散布した.ハウス内の左右の畦に各々3ヶ所,中央の畦に4ヶ所,計10ヶ所の高さ120cmに置いた直径9cmのNutrient Agar平板上には1224〜3227個のコロニーが形成された.また,葉上の1cm^2当たりのBSIのコロニー数は先端の上位葉で3.0×10^3個,中位葉で1.1×10^4個,最下位葉で2.6×10^4個で,下位葉で多かった.2002年6月1日から7月31日まで毎日,10a当たり10gのBSIを粉のままダクト散布すると,40日後の7月11日の発生率は花弁で6.0%,果実で0.0%,55日後の7月25日は両者とも0.0%だった.一方,無処理区の40日後の発生率は,各々24.0%と1.5%,55日後は18.5%と2.0%だった.以上,ダクト散布によってBSIはハウス内にほぼ均一に散布され,トマト灰色かび病の発生を顕著に抑制することが確認された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
百町 満朗
岐阜大学応用生物科学部
-
田口 義広
出光興産(株)
-
渡辺 秀樹
岐阜農技研
-
百町 満朗
岐阜大応用生物科学部
-
渡辺 秀樹
岐阜農技セ
-
田口 義広
岐阜専技
-
千田 茂樹
出光興産(株)
-
馬場 勝
ネポン(株)
-
千田 茂樹
出光興産
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