イネ種子玄米における侵入いもち病菌の動態と防除
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
This study investigated Pyricularia oryzae infection of seeds harvested from seed production fields, the role of infected seeds in seedling blast occurrence, and effective methods for disinfecting infected seeds for the purpose of developing control methods for seedling blast caused by infected seeds. Infection intensity in fungus-infected seeds was tested with the Brotter method. About 20% of seeds, in which sporulation was observed with a stereomicroscope, showed invasion by the fungus into the rice husk. From results of periodical observation on fungus-infected seeds from the heading to late reaping the stage of infection in brown rice and the invasion process within rice seeds was determined. Blast-infected seeds harvested at the late reaping were neither removed by specific gravity with salt, nor disinfected with some seed disinfectant agents. The heavily infected seeds developed seedling damping-off and abundant sporulation at the base of the seedling stem 40 days after sowing. Two methods were able to disinfect the pathogen in infected brown rice seeds: the vacuum method with disinfectant chemicals, and hot water immersion.
- 日本植物病理学会の論文
- 2002-12-25
著者
-
生井 恒雄
山形大学農学部生物生産学科生産生態制御学講座
-
早坂 剛
山形県立農業試験場最北支場
-
生井 恒雄
山形大農
-
松浦 孝幸
山形大学農学部
-
早坂 剛
山形農研水田農試
-
早坂 剛
山形農研 水田農試
-
生井 恒雄
山形大学農学部
関連論文
- 野外におけるイネいもち病の第一次伝染源に関する研究(1) : ビニール袋に被覆され積雪下で越冬した籾殻におけるイネいもち病菌の生存と第一次伝染源としての役割
- (167) 健全イネおよびいもち病罹病イネに生息する細菌の群集構造およびいもち病菌に対する拮抗能(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 水稲新品種「はなの舞」の苗の種類に対する生育反応
- (47) イネ以外のイネ科植物宿主を強制的に通過させたイネいもち病菌の変異(平成17年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (4)ジュズダマに接種した後に再分離して得られたイネいもち病菌の変異株について(東北部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- (120) 同一抵抗性品種の穂を2度通過させたいもち病菌の病原性変異株の発生 (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- 抵抗性イネ品種の穂から再分離したいもち病菌の病原性変異に及ぼす通過イネの真性抵抗性遺伝子の影響
- (24) 山形県庄内地方における新品種はえぬき, どまんなかの導入に伴ういもち病菌レース構成の変動 (東北部会)
- (155)異なる真性抵抗性遺伝子を持つイネの穂を通過させたイネいもち病菌の病原性の変異(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- イネ新品種はえぬきおよびどまんなかの穂を通過した非親和性いもち病菌レースの病原性変異
- (39) イネいもち病菌非親和性レースに対するササニシキ多系品種の穂の反応 (日本植物病理大会)
- (38) イネ新品種の栽培に伴ういもち病菌レース構成の変動と分離菌の新品種の穂に対する病原性 (日本植物病理大会)
- (39) 2, 3のり病植物における不飽和脂肪酸の酸化酵素活性 (夏期関東部会講演要旨)
- いもち病罹病イネ株内におけるいもち病菌のPot2遺伝子型およびレースの垂直分布
- (143) はえぬき栽培圃場近辺のササニシキ穂から分離したいもち病菌の病原性 (日本植物病理学会大会)
- 電解強酸性水(機能水)散布による温室栽培メロンのうどんこ病防除
- (8)電気分解強酸性水によるメロンうどんこ病の防除
- いもち病感染イネ葉におけるリポキシゲナーゼ活性の変動
- 鉄化合物処理トマト下胚軸におけるファイトアレキシン(リシチン)と抗菌性物質(トマチン)の検出
- (322)鉄化合物水溶液処理トマト下胚軸におけるリシチン, トマチンの蓄積
- (54) クリスマスローズに発生したべと病および炭疽病(新称)(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (9) Botrytis cinereaによるブロワリア灰色かび病の発生(新称)(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- カンアオイ(Asarum nipponicum F. Maekawa)葉身の斑点から分離されたPyricularia属菌
- 稚苗育苗におけるシリカゲル肥料の適正施用量
- 育苗期のイネいもち病の発生と苗のケイ酸含有率との関係(東北部会講演要旨)
- 追肥, 低温, 遮光処理下でのいもち病発生とイネの加齢および品種の本病抵抗性に及ぼすケイ酸の影響
- イネ苗いもちのケイ酸資材シリカゲル育苗土混和による発病抑制
- シリカゲルの苗箱施用が水稲苗の活着および初期生育に及ぼす影響
- (90)イネ葉いもちの発生に及ぼすシリカゲル施用の効果(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (145)ジュズダマを通過したイネいもち病菌野外株の変異(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- 親和性,非親和性品種の組織を通過させたイネいもち病菌野外株の再分離株の病原性とpot2repPCR フィンガープリンティングバンドパターン(東北部会講演要旨)
- いもち病罹病イネ葉を用いた試験管内酵素反応により生成されたα-リノレン酸のヒドロパーオキシドの細胞毒性と抗いもち病菌活性
- (104) 二,三の植物における, 病原菌罹病とリポキシゲナーゼ活性の関連性 (日本植物病理学会大会)
- 野菜類軟腐病菌の増殖に及ぼすハクサイ組織からの抽出物の影響
- ハクサイ根圏における軟腐病菌の増殖と根からの分泌物との関係(東北部会講演要旨)
- 蛍光性拮抗細菌によるハクサイ軟腐病の生物防御に関する研究
- (17) ハクサイ軟腐病菌の拮抗菌の分離について (平成10年度東北部会)
- (6) 山形県庄内地方におけるメヒシバいもち病菌の生態について(東北部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- (165) いもち病菌の生産する新しい植物毒素について (日本植物病理大会)
- (18) 山形県に分布するセイヨウナシ輪紋病菌について(東北部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- パクチョイ(Pak-choi)の軟腐病(新病害)
- (53) 山形県庄内地方の水田におけるイネいもち病菌Pot2遺伝子型とレースの季節的遷移(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (38) 非親和性イネいもち病菌のササニシキ4同質遺伝子系統の穂の発病に及ぼす温度の影響 (平成10年度東北部会)
- ワイルドライス (アメリカマコモ) に発生したいもち病
- イネいもち病菌の葉鞘裏面組織への感染におよぼすイネいもち病菌の2毒素と1誘導体の影響
- 野菜類軟腐病細菌のファージ型の変動に関する研究
- (33) いもち病少発年および多発年に発生した菌株の病原力 (東北部会)
- (27) 鉄化合物処理によるトマト青枯病の発病抑制について (東北部会)
- (120) 非病原性いもち病菌レースの接種により発病した抵抗性品種の穂から分離された菌株の病原性 (日本植物病理大会)
- (3) ワイルドライスから分離されたいもち病菌 (東北部会)
- (15) 山形県寒河江地方に発生したネギの腐敗症状 (東北部会)
- (14) ハクサイの連作に伴う野菜類軟腐病菌のファージ型の変動 (東北部会)
- 山形県で発生したカラ-軟腐病
- 多肉植物Graptopetalum paraguayense(N.E.Br.)E.Walth「おぼろづき」の軟腐病(新病害)
- 多肉植物Graptopetalum paraguayense(N.E.Br)E.Walth.園芸名「おぼろつき」の軟腐病(新病害)(東北部会講演要旨)
- 齢の異なる穂における非病原性いもち病菌の発病と胞子形成(平成12年度 日本植物病理学会大会 講演要旨)
- (23) 鉄化合物処理トマト茎における青枯病細菌消長とPOXおよびLOX活性の経時的変動 (東北部会講演要旨)
- (18) 2系統の拮抗細菌によるハクサイ軟腐病の生物防除 (平成10年度東北部会)
- ハクサイ葉上の軟腐病菌の感染源としての役割
- (214) 土壌中における野菜類軟腐病菌の越冬
- 殺菌土壌におけるハクサイ軟腐病の発生について
- (21) チンゲンサイの軟腐病について (東北部会)
- (255)ハクサイ軟腐病の発病と病原菌の系統の関係(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 鉄化合物処理によるトマト青枯病の発病抑制
- (34) ハクサイ葉面に散布した軟腐病菌の根圏および病斑からの回収 (東北部会)
- (27) いもち病罹病イネからの抗菌性糸状菌の分離とそれらのいもち病発病抑制効果 (東北部会)
- いもち病激発年と少発年に発生したいもち病菌の病原力
- 非病原性Erwinia carotovora subsp.carotovraによるハクサイ軟腐病の防除の試み
- 前年度のいもち病罹病籾殻の病原菌としての活性について(東北部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- 1穂内のいもち病罹病全イネ籾から分離されたPyricularia griseaのPot2遺伝子型(学術報告)
- (20)紫外線の照射がイネいもち病菌のPot2遺伝子型に及ぼす影響(東北部会講演要旨,平成19年度地域部会講演要旨)
- (19)イネいもち病菌2菌株の対峙接種,対峙培養による変異菌の生成(東北部会講演要旨,平成19年度地域部会講演要旨)
- (40) 山形県におけるセイヨウナシ輪紋病に対する最終防除時期の検討と果実感受性低下要因(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- カヤツリグサの葉から分離されたいもち病菌について(東北部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- (51) いもち病罹病一穂上に分布するいもち病菌のPot2遺伝子型(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- ビニール袋に被覆され積雪下で越冬した籾殻の本田におけるいもち病伝染源としての役割(東北部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- (144)いもち病激発イネ株の各組織に分布するいもち病菌のレースと遺伝的異同(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (5)イネいもち病常発水田周辺の植物より分離された糸状菌(東北部会講演要旨)(平成15年度地域部会講演要旨)
- (182) 殺菌土壌におけるハクサイ軟腐病の発生 (日本植物病理大会)
- たんぼのカビたち (1999年度山形大学農学部公開講座 庄内・水田・米--21世紀における新たな展開をめざして)
- 抵抗性品種の罹病化といもち病菌新レ-ス発生の機構
- 山形県におけるメロンえそ斑点病の発生生態と総合防除
- (131)圃場におけるイネいもち病菌の飛散およびレースの季節的変化(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (127)圃場におけるイネもち病菌の遺伝的系統の季節的変化(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- イネ種子玄米における侵入いもち病菌の動態と防除
- (158)イネ種子内部に侵入しているいもち病菌の動態と苗いもちの発病に対する役割(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- 数種のイネ種子伝染性病害を対象とした温湯種子消毒
- イネ種子伝染性糸状菌病害に対する真空浸漬法による種子消毒(東北部会講演要旨)
- イネ種子伝染病害に対する温湯浸漬種子消毒--減農薬稲栽培の種子消毒に有望機種誕生 (特集 民間研究の成果最前線)
- (26) イネ種子伝染性病害に対する温湯浸法の簡便法 (東北部会講演要旨)
- (25) イネ種子伝染性病害に対する恒温水槽による温湯浸法 (東北部会講演要旨)
- (25) イネ科雑草いもち病菌の生産する植物毒性代謝産物について (東北部会)
- 圃場に残存している野菜類組織内の軟腐病細菌の検出
- ハクサイの軟腐病病班および根圏土壌における病源細菌のファージ型の分布
- イネいもち病の感染に及ぼすイネいもち病菌胞子浸出液の影響
- 鉄化合物処理トマト胚軸におけるトマト青枯病菌の消長と植物病害抵抗性関連酵素,POX,LOX活性の経日的変化
- 葉いもち病斑の型といもち病感染イネのズリコミとの関係
- 異なる真性抵抗性遺伝子をもつイネ品種を継代通過したいもち病菌Pyricularia oryzaeレース337の病原力の変動
- イネいもち病菌菌株間の病原力の程度と病原性の幅の広さとの関係
- イネいもち病と紋枯病防除におけるEBCの概念に基づいた新たな試み