(8)電気分解強酸性水によるメロンうどんこ病の防除
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概要
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環境保全型の作物病害防除法として,電気分解強酸性水(以下機能水とする)の利用が注目されている.しかし,機能水の評価は必ずしも一定ではなく,特にキュウリなどでは葉焼け症状が発生する場合も報告されている.我々は,従来とは異なる方式の機能水製造装置(塩の混入が無い,pHと塩素イオン濃度の調整が可能)が開発されたことから,この装置で作成された機能水のメロンうどんこ病に対する防除効果を検討した.メロン栽培はビニールハウスにおけるロックウール栽培により夏作と秋作の2作とした.夏作は「アールスナイト夏系2号」,秋作は「アンデス」を用いた.処理は機能水区,Bacillus菌区(本研究室保存),化学薬剤処理区および無処理区を設定し,1週間間隔で4回噴霧処理して,散布後1週間毎に葉の発病の変化を検討した.その結果,機能水処理区,Bacillus菌区では化学薬剤よりは劣るが防除効果が認められた.また,実験終了時の葉長,葉幅,蔓の生長,果実重量等の生育や葉身のクロロフィル含量に特に影響はなかった.
- 2003-02-25
著者
-
生井 恒雄
山形大学農学部生物生産学科生産生態制御学講座
-
西澤 隆
山形大・農
-
生井 恒雄
山形大農
-
森北 美紀
山形大学農学部生物生産学科生産生態制御学講座
-
森北 美紀
(現)京大農場
-
西澤 隆
山形大農
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