抗生物質の農薬への応用 : 第1報 抗稲熱病性物質生産放線菌の選択
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The 140 antifungal actinomycetes, which had been selected from 7243 strains in Tokyo University, were tested in our laboratory in relation to their antifungal activity against seven plant pathogens; Piricularia oryzae Bri. et Cav., Ophiobolus miyabeanus Ito et Kuribayashi, Gibberella saubinetii (Mont.) Sacc., Ceratostomella fimbriata (E. et H.) Ell., Alternaria kikuchiana Tanaka, Glomerella cingulata Spauld. et Schr., and Fusarium lini Bolley. As shown in Tabe I, many actinomycetes showed strong inhibitory action against one or more of the seven test plant pathogens in of 12 strains agar disc diffusion tests. The antifungal spectra of actinomycetes, which were found to be highly effective on P. oryzae, are given in Table 2. The 40 strains of actinomycetes, which showed high antifungal activity on P. oryzae, were cultivated in shaken liquid modified Waksman media at 28℃. The antifungal activities of culture flitrates at three and five days were tested by cup method. Data obtained are given in Table 3. Twelve strains were selected on the basis of the size and clearnesss of the inhibition zone around the cup. The effect in vivo of 12 strains, which were found to be effective in vivo on rice blast fungus, were studied in green house tests. As shown in Table 4, the culture filtrates were found by slide-tests to be capable of inhibiting the germination of conidia. Rice plants showed an increase in resistance to the rice blast when cultured in water added with filtrates of actinomycetes culture at two to seven days or sprayed with diluted filtrates. The number of leaf-spots were remarkably less than in the untreated plants, as shown in Table 5 and 6. As the result of these tests, two active strains were selected as the most promising anti-blast actinomycetes among the 140 strains.
- 日本植物病理学会の論文
- 1955-12-25
著者
-
片桐 政子
農環研
-
片桐 政子
National Institute of Agro-Environmental Sciences
-
浅川 勝
農林省農業技術研究所
-
福永 一夫
農林省農業技術研究所
-
福永 一夫
農技研
-
見里 朝正
農林省農業技術研究所
-
石井 至
農林省農業技術研究所
-
片桐 政子
農林省農業技術研究所
-
前川 静子
農林省農業技術研究所農薬科
関連論文
- (226) 3,3'-diindolylmethaneの抗菌活性に及ぼす酸化防止剤の影響 (平成元年度日本植物病理学大会講演要旨)
- 抗菌性 3, 3′-Diindolylmethane のキセノンランプによる光分解
- カーバメート化合物の農薬への応用 : 第3報 置換フェニルN-メチルカーバメートのウンカ・ヨコバイ類に対する殺虫特性の比較
- カーバメート化合物の農薬への応用 : 第2報 置換フェニルN-メチルカーバメートのヒメトビウンカ, ツマグロヨコバイに対する殺虫効力
- カーバメート化合物の農薬への応用 : 第1報 置換フェニルN-メチルカーバメートおよびN, N-ジメチルカーバメートの数種昆虫に対する殺虫力
- 242 置換3, 5-xylyl N-methylcarbamates のヒメトビウンカ・ツマグロヨコバイに対する殺虫効果(殺虫剤毒物学・薬剤防除, 昭和41年度日本農学会大会分科会)
- 233 核置換フェニルN-メチルカーバメートと-N, N-ジメチルカーバメートの殺虫力の比較(昭和40年度日本農学会大会分科会)
- 227 核置換フェニル-N-メチルカーバメートの加水分解とアブラムシに対する殺虫力(昭和39年度日本農学会大会分科会)
- (148) 有機錫化合物の農薬への応用 (第2報) : 有機錫化合物の生理作用 (殺菌剤(昭和37年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (156) 有機錫化合物の農薬への応用 : (第1報) 芳香族錫化合物の殺菌力と薬害について (殺菌剤(昭和35年度日本植物病理学会大会))
- (58) 有機砒素化合物の農薬への応用 II. : 芳香族砒素化合物の殺菌力 (殺菌剤(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- 121. 有機砒素化合物の化学構造と殺虫効力について(昭和30年度日本農学会大会分科会)
- II-D.これからの化学農薬(日本応用動物昆虫学会第11回シンポジウム記録)
- 〔II〕散布有機水銀剤の作物体における動態と残留(有害性金属について : 第22回日本薬学大会)
- (77) 有機ヒ素化合物の農薬への応用 : III. 脂肪族ヒ素化合物の殺菌力 (殺菌剤(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- 350. 有機リン剤の解毒とくにヘテロ環およびアリル基におけるグルタチオン抱合について
- カスガマイシン耐性イネいもち病菌発生の様相
- (218) いもち病菌のカスガマイシン耐性 第3報 : カスガマイシン耐性いもち病菌の分布と病原力 (昭和49年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (197) 茶カテキン類の植物病原菌に対する抗菌活性 (昭和63年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 108. 粉劑の水分,附着に及ぼす油の影響について(日本應用昆蟲學會・應用動物學會合同大會講演要旨)
- 107. 粉劑の固着性に及ぼす油の影響について(日本應用昆蟲學會・應用動物學會合同大會講演要旨)
- (156) 稲熱病菌分生胞子形成培地に就て (殺菌剤(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (249) 薬剤耐性イネいもち病菌の圃場発生の検討 (昭和50年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (248) いもち病菌のカスガマイシン耐性 第4報 : 使用薬剤と耐性菌の変動及びカスラブサイドの防除効果 (昭和50年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (31) EBI剤のイネばか苗病菌胞子に対する作用 (秋季関東部会)
- (55) IAA誘導体のイネごま葉枯病菌に対する抗菌活性 (平成2年度大会講演要旨)
- イネいもち病菌におけるカスガマイシンと各種タンパク合成阻害剤との交差耐性の検索
- 有機リン殺菌剤に感受性を異にするイネいもち病菌によるエジフェンホスの代謝
- (46) カスガマイシン耐性イネいもち病菌の各種タンパク生合成阻害剤に対する感受性 (秋季関東部会講演要旨)
- 3,3'-Diindolylmethane によるイネいもち病発病抑制
- (26) IAAの酸化酵素による生成物のイネいもち病抑制作用 (夏季関東部会講演要旨)
- (156) イネいもち病菌薬剤耐性検定法の標準化 (昭和57年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- N-メチル-N-フェニルホスホロアミド酸ジブチルの菌による代謝物の同定とその殺菌力
- 圃場におけるイネいもち病菌の有機リン殺菌剤耐性の発達
- (172) イネいもち病菌リン剤耐性検定法の検討 (昭和55年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (137) 圃場に出現したリン剤耐性イネいもち病菌の薬剤感受性の特徴 (昭和54年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (231) 有機リン剤耐性イネいもち病菌の圃場における発生 (昭和53年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- イネいもち病菌殺菌剤耐性変異株の実験室内淘汰
- (207) イソプロチオランと有機リン殺菌剤間の交さ耐性 (昭和52年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (185) 培地上での淘汰による各種薬剤耐性イネいもち病菌の獲得 (昭和51年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 24.PCPの植物吸収,層位別分布,地下流亡(関東支部講演会講演要旨)
- カーバメート化合物のヒメトビウンカに対する殺卵効力
- カーバメート化合物の農薬への応用 : 第4報 ブチルおよびアミル置換フェニルカーバメートのウンカ・ヨコバイ類に対する殺虫力および殺虫特性の検討
- 416 ブチルおよびアミル置換フェニルカーバメートのウンカ・ヨコバイ類に対する殺虫効力(昆虫毒物学, 昭和44年度 日本農学会大会分科会)
- 311 昆虫不妊物質に関する研究IV. 数種既知不妊物質のヒメトビウンカ成虫に対する効果(昆虫毒物学, 生態学, 昭和43年度日本農学会大会分科会)
- 224 置換フニェルN-メチルカーバメートのウンカ・ヨコバイ類に対する殺虫効力(薬剤防除, 昆虫毒物学, 昭和43年度日本農学会大会分科会)
- 258. 昆虫不妊物質に関する研究 : III.数種既知不妊物質のヒメトビウンカに対する不妊効果
- 257. 昆虫不妊物質に関する研究 : II.数種試験方法による既知不妊物質のアズキゾウムシに対する不妊効果
- 316 昆虫不妊物質に関する研究 I. 数種化合物のアズキゾウムシに対する不妊効果(虫媒ウイルス学・昆虫病理学・不妊剤, 昭和41年度日本農学会大会分科会)
- (100) 白葉枯病菌のイネ組織培養細胞の増殖に及ぼす影響 (細菌病(昭和43年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (30) 抗稲熱病性抗生物質の検定法に就て (昭和32年度冬季関東部会)
- (66) 抗生物質の農薬への応用 第11報 : 抗稲熱病性抗生物質の残効性に就て (殺菌剤(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (65) 抗生物質の農薬への応用 第10報 : 抗かび性抗生物質の併用に就て (殺菌剤(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (64) 抗生物質の農薬への応用 第9報 : AntimycinA及びBlastmycinの製剤化について(1)乳剤に関する試験 (殺菌剤(昭和33年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (139) 抗生物質の農薬への応用 : (第5報) 抗生物質の室内試験方法の比較 (昭和31年度大会)
- クロマトグラフ法によるγ-BHCの定量
- 珪酸定着濾紙によるParathionのペーパークロマトグラフィー
- 最近の除草剤とその生理・生化学的研究
- 植物病害防除のための抗生物質
- 80. モノフロール醋酸の生理作用に就いて(1) : 家蠶Amylase及びInvertaseに及ぼす影響(日本應用昆蟲學會・應用動物學會合同大會講演要旨)
- 高級アルキル化合物の抗菌作用 I. アルキルフェノールの抗菌作用機構
- (7) 高級アルキル化合物の抗菌作用 (昭和41年度地域部会講演要旨(秋季関東部会))
- (158) アルキルフェノールの抗菌作用機作 (殺菌剤(昭和41年度日本植物病理学会))
- (17) 抗生物質の農藥えの應用(第1報) : 抗植物病原生放線菌の選擇 (昭和28年度秋季関東部会)
- いもち病菌に対する化学物質とホスホロチオール酸エステル殺菌剤の連合作用
- イネいもち病菌のカスガマイシン感受性の検定法
- (224) 有機りん殺菌剤と各種薬剤の殺菌連合作用
- (220) いもち病菌のカスガマイシン感受性の室内検定法
- (128) 有機りん化合物間におけるいもち病菌薬剤耐性の正負の交差および殺菌共力作用 (昭和46年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (169) カルバミン酸エステル類のいもち病防除効果 (昭和45年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (168) いもち病菌のリン剤耐性 (昭和44年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (199) 抗植物ウイルス剤に関する研究 : (第1報) Bihoromycinの抗ウイルス活性について (殺菌剤(昭和42年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- (148) Laurusinの作用機構について (殺菌剤(昭和41年度日本植物病理学会))
- (24) 抗白葉枯病抗生物質 Laurusin の抗 TMV について (昭和40年度地域部会講演要旨(秋季関東部会))
- (134) いもち病菌およびイネ紋枯病菌のタンパク合成系に及ぼす Blasticidin-S の作用 (昭和38年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (20) 数種抗生物質および有機殺菌剤のいもち病菌ならびに紋枯病菌の窒素代謝に及ぼす影響 (昭和36年度地域部会講演要旨(夏季関東部会))
- (163) 抗いもち病性抗生物質 Blasticidin S の水稲窒素代謝に及ぼす影響 (殺菌剤(昭和35年度日本植物病理学会大会))
- (35) 数種抗黴性抗生物質のソラマメ中の滲透・移行について (昭和33年度夏季関東部会)
- (157) 抗生物質の農薬への応用 第6報 : 稲熱病菌に対する抗菌力検定に際しての諸問題 (殺菌剤(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (154) 抗生物質による白葉枯病防除に関する研究 : (第1報) 既知抗生物質の阻止円法ならびに接種試験法によるスクリーニング (殺菌剤および薬剤防除(昭和36年度日本植物病理学会大会講演要旨))
- 抗生物質によるいもち病防除に関する研究 : (その4) Blasticidin S のいもち病菌解糖系コハク酸脱水素酵素, 酸化的燐酸化, 核酸合成および蛋白合成に対する作用
- 抗生物質によるいもち病防除に関する研究 : (その3) Basticidin S のいもち病菌呼吸に及ぼす影響
- 殺菌剤の選択性に関する研究 : (第1報) 殺菌剤の稲熱病に対する室内効果と圃場効果との相関性
- 抗生物質による稲熱病防除に関する研究 : (その2) Blasticidin Sの葉稲熱病治療効果について
- 抗生物質による稲熱病防除に関する研究
- 抗稲熱病性抗生物質の検定法に就て
- (158) 抗生物質の農薬への応用 第7報 : 水稲苗による稲熱病接種試験 (殺菌剤(昭和32年度 日本植物病理学会大会講演要旨))
- (138) 抗生物質の農薬への応用 : (第4報) 稲熱病防除圃場試験 (昭和31年度大会)
- (137) 抗生物質の農薬への応用 : (第3報) 葉面撒布による稲熱病防除試験 (昭和31年度大会)
- 抗生物質の農薬への応用 : 第3報 室内試験方法の比較検討
- (68) 抗生物質の農藥への應用(第2報)抗稻熱病性物質生産放線菌の選択及び精製條件の決定 (昭和29年度大会(1))
- 農薬の化学的微量定量法
- 抗生物質の農薬への応用 : 第1報 抗稲熱病性物質生産放線菌の選択
- 抗生物質の植物体への滲透・吸収・移行 : (その2) 数種抗黴性抗生物質のソラマメ及びイネ苗中の上下への滲透・移行
- 抗生物質の植物体への滲透・吸収・移行 : (その1) 数種抗生物質の検定に及ぼす植物体汁液の影響並びにソラマメによる吸収・移行
- (28) ラウルシンのイネ白葉枯病防除効果について (昭和40年度地域部会講演要旨(夏季関東部会))
- (15) Blasticidin S のイモチ病に対する効果 (昭和34年度夏季関東部会)
- 分配クロマトグラフ法に依るγ-BHCの定量
- 有機塩素系殺虫剤
- 4. 毒性・環境汚染の立場から(シンポジウムII-D これからの化学農薬)