人間によるエッジ描写結果を用いたエッジ検出手法の評価(画像情報)
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概要
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基本的な画像処理であるエッジ検出には,多くの手法が提案されている.しかし,これらに対する評価手法は確立しておらず,エッジ検出手法を使う際は,ユーザが,どの手法をどのようなパラメータ設定で用いるかを個人的な判断で決めるのが現状である.そこで,本研究では,従来の評価手法の問題点を踏まえ,評価の妥当性と実用性を確保できるような評価手法を提案し,有効性を検討することを目的とする.我々は評価の手続きを,(1)複数の人間が実画像に対して正解画像を作成し,(2)人間の視知覚を模擬した誤り評価関数を用い,エッジ検出手法の出力画像と正解画像との誤差によってエッジ検出手法のパラメータを設定し,(3)複数の人間が心理測定法によって出力画像を比較評価するように設計した.そして,本評価手法を用い,自然物か人工物か,テクスチャがあるかないか,の4つ組合せの画像カテゴリに対し,Canny,Deriche,Iverson,Rothwell,Sugiyama-Abeの5手法を評価した.この結果から得られた知見,および従来の評価手法との比較検討より,本手法の有効性を示すとともに,どの画像にどのエッジ検出手法が適するかというエッジ検出手法の特徴を知ることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2004-09-15
著者
-
杉山 岳弘
静岡大学
-
大崎 美穂
静岡大学情報学部,静岡大学大学院情報学研究科
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阿部 圭一
静岡大学情報学部
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杉山 岳弘
静岡大学情報学部
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藤本 伸明
静岡大学大学院情報学研究科
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大崎 美穂
静岡大学 情報学部
-
大崎 美穂
静岡大学情報学部:(現)同志社大学工学部
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藤本 伸明
静岡大学大学院情報学研究科:(現)アルパイン株式会社
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