時変目的協調推論技術の開発と列車運転整理AIシステムへの適用
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概要
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外界からのメッセージに対応して,時間的に変化する目的(時変目的と呼ぶ)を動的に生成し,これを分割したり,分割した目的を実行・調整しながら協調統合するための知識表現方法と,これを利用して問題を解くための推論機構を開発した.これを時変目的協調推論技術と呼ぶが,本技術は複雑かつ実時間で動的に変化する難問の解決のための知識情報処理機構を提供する.東京を始めとする大都市通勤圏では,ラッシュ時の混雑による列車ダイヤの乱れが問題となっているが,これを回復するための運転整理は,全線の列車の動きを考えた複雑な判断を実時間で動的に行なう必要があり,そのシステム化は20年以上の課題であった.時変目的協調推論技術を,この運転整理AIシステムに適用し,その開発において本技術が動的で複雑な問題の解決用ソフトウェアの柔軟性,生産性を高める点で有用であることを確認した.
- 1993-11-24
著者
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鶴田 節夫
株式会社日立製作所システム開発研究所
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鶴田 節夫
(株)日立製作所システム開発研究所
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酒井 憲一
(株)日立製作所水戸工場
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酒井 憲一
(株)日立製作所水戸交通システム本部
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江口 俊宏
(株)日立製作所システム開発研究所
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大島 俊哉
(株)日立製作所水戸工場
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大島 俊哉
(株)日立製作所 電機グループ 水戸交通システム本部 信号システム設計部 交通システムグループ
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